二次燃焼クリーンバーン方式でクリーンな排気

煙を再び燃やし、熱へ変える──二次燃焼クリーンバーン方式。

なぜ二次燃焼が必要か?

薪が燃えるときに発生する煙には、燃焼しきれていないガスや粒子(クレオソートなどの可燃性成分)が多く含まれています。
これをそのまま煙突から排出すれば、エネルギーが無駄になるだけでなく、煤や臭いの原因となり、煙突の汚れや環境への負荷を大きくします。

そこで必要になるのが、二次燃焼(クリーンバーン方式) です。
一次燃焼で出た煙を再び燃やすことで、薪のエネルギーを余すことなく活かし、排気をクリーンに近づけます。

二次燃焼の仕組みと流れ

1. 一次燃焼(焚きはじめ)
点火直後は一次給気を開き、薪を勢いよく燃やします。

2. 煙と未燃焼ガスの発生
このとき煙には、まだ燃え残ったガスや粒子が多く含まれており、白く不透明です。

3. 二次空気の予熱と供給
炉が十分に暖まると、二次給気口から取り込んだ空気が蓄熱室で加熱され、火室上部のパイプへ送り込まれます。

4. 再燃焼
加熱空気が未燃焼ガスと混ざり、火室上部で再燃焼(二次燃焼)が始まります。

5. クリーンな排気
二次燃焼が安定すると可視煙は大幅に減り、煙突からは透明に近い排気となります。
※ただし外気温や湿度、薪の含水率によっては白い“湯気”状の水蒸気が見えることがあります。

巡航運転への移行

ストーブ本体が十分に昇温し、熾火が安定したら、一次給気を段階的に絞ります。
二次空気は常時供給されているため、この状態で自然に二次燃焼主体の巡航運転へ移行します。

二次燃焼がもたらすメリット

  • 燃焼効率の向上:薪のエネルギーを最大限活用できる
  • 煙突の汚れ減らす:クレオソートの発生を抑制し、メンテナンス性が向上
  • 環境への配慮:可視煙が少なく、臭いや大気汚染物質の排出を低減
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